Hobby コラム

SDガンダムR SDR-V


バンダイが1993年から発売開始したガシャポン SDRシリーズの第8~21弾に登場する、SDR-Vシリーズのガンダムたち。
当時、コミックボンボンで毎号1~2ページ、SDRを紹介する「ガンダムR情報局」というマンガが連載され、SDR-Vのキャラクターが活躍した。
1998年7月には講談社から書籍「SDガンダムRガシャポン大図鑑」が発売されており、これを持っていれば、不完全ながらガンダムR情報局のほとんどを読み直すことができる。
ここでは「ガンダムR情報局」とボンボン袋とじ等の資料を参考に、SDR-Vキャラクターを紹介していく。

(表示形式を変更した別スタイル版ページ)

⚫世界設定

ガンダムたちが平和(?)に暮らす星、トアール星。
星の各地にはカプセル形の都市があり、それぞれの都市には防備をするガンダムが一人ずついた。
RをはじめとするA,B,C等のアルファベット・ガンダムたちは、星での最強の座を求め、今日も戦い続ける!
ガンダムたちは倒した敵の持つ、パワーアップ・パーツを奪うことができる。
手に入れたパーツは、四次元ポケットみたいに、いつでもどこでもエンブレムに出し入れできる便利仕様。
20thアニバーサリーガンダムRなどは、この設定で入手してきたパーツを組み合わせたものである。
平仮名の「と」形状のトアール星の図。
これは星にある島の一部なのか、Gガンダム世界のコロニーみたいな形なのかは不明だが、周囲は海に囲まれているようだ。

カプセル都市は、巨大なドームによって外の世界と切り離された街である。
各都市それぞれの人工太陽が、異なる独自の都市環境を造っている。

⓿Rガンダム

型番はF99R。
ナンにでも変身できちゃう変身バッジを使用して、あらゆる状況に対応する形態に変身できる。変身時間は基本的に30分で、超過時は空腹で倒れてしまう。

大いなる導きを得て戦う、若きガンダム。という設定もあるが、大いなる導きが何なのかは謎である。

R情報局は基本的にギャグマンガのノリで、ガンダムたちの姿は設定紹介カット以外、線を崩したコミカルなタッチで描かれることが多い。そのため、変身前のRガンダムで線を崩していない姿は、マンガでもほとんど見られない。
右上写真のシールダスEXビッグバン編(1999年発売)No.193は両方のタッチを色付きで見られる珍しい一枚。

インターネット上を検索すればリアル頭身版の画稿も確認できるが、私は当時の掲載資料を未所持未確認のため、記述を控える。
ちなみに同人誌ではあるが、ガシャポン特集誌の「塩ビ魂」Vol.2表紙にも描かれている。
参考サイト:
烏丸ユズハのブログ様 (2011/11/18 記事)
OH!MY!ブコン!!様 (2010/12/6 記事)

変身前状態の立体化は、残念ながらガシャポン商品化されていない。しかし、私の記憶が確かなら、線が省略されたコミカル風のポーズ付で、ボンボン読者極少人数にプレゼントがあったはず。

変身後の設定には何でもアリなインチキ性能もあり、高い戦闘力を誇る。

➊パンツァーR & バトルスナイパー

1994年7月発売のSDR008スペシャルに登場

パンツァーガンダムR

SDR No.89 SDR-V第1弾
Rガンダムが変身する、戦車モードに変形できる姿。
塩ビ人形における変形は、後ろに向くだけ。
変身前に比べ、テクニックとスピードは落ちるが、ディフェンスとパワーが向上している。

右肩のショルダーカノンは前後に砲身があり、ガンダム/戦車モードどちらでも使用が可能。
戦車モードの主砲左にはマシンガンを搭載。一か月間連射し続けられる設定だが、30分しか変身できないのだから、実際にそこまで使う状況はなさそう。
必殺武器は戦車モード主砲のRパンツァーカノン。要塞を一撃でふっとばすらしい。劇中では主砲からコショウ爆弾を発射しているので、多様な弾を撃てるようだ。

バトルスナイパーガンダム

SDR No.88 SDR-V第2弾
ガンダムSが変身した姿。
両肩には100人まとめてブッとばせるワイドショットカノンを、手持ち武器には連射性・貫通力・命中精度の高いメガスマート・マグナムを、防御には敵の攻撃を完全に防ぐマルチシールドを装備する。格闘にも自信があり、キックが強いらしい。
初登場以降、Rガンダムにちょっかいをかける役としてマンガに出続ける。

赤と白でガンイーグルνを思い出すカラーリング。
設定を読むと強そうだが、劇中でその設定を感じることは難しい。
SDR008に付属するプラパーツはすべて、ゴールドやシルバーのメッキ仕様である。

➋バトルシップR & ゼクター

1994年10月発売のSDR009に登場

バトルシップガンダムR

SDR No.98 SDR-V第3弾
水上戦艦に変形できる姿。
塩ビ人形ではレーダーゴーグルを下側取付穴に、右肩を胸に、左肩を背に付替えることでバトルシップモードを再現する。

武装は両腕にパルスレーザー砲を、肩アーマーに連装砲を持つ。
右肩アーマーのロケットアンカーは敵を縛りあげて海に沈めるなど、武器としても使える。
左肩アーマーには飛行機とカタパルトが付いている。飛行機の能力は不明だが、Rガンダムがヒマなとき、取外して遊ぶらしい。

ゼクターガンダム

SDR No.97 SDR-V第4弾
ガンダムZが変身した姿。
重装甲ボディに雷神の力を秘めた、カブトムシみたいなガンダム。
今は解散した宇宙の踊り屋軍団「スペースメイツ」の一員であったが、昔に落下したショックで、その記憶を失っている。
力量は不明だが、射撃・格闘・炊事・洗濯なんでもこい!らしい。
好物はスイカ。
怒ると角からバリバリと放電する。

武装は頭部バルカン砲と、銃のサンダーブラスター。
必殺技は、全身の電撃エネルギーを集中させてサンダーブラスターから放つ「ジュピター・テンペスト」。
設定の記述はないが、商品にはビームソードのようなパーツが付属している。

ゼクターウィングは光の翼を広げて空を飛べるのだが、V2のように攻撃に使えるかは不明。
パンチやキックからでも電撃を喰らわすことができる。
肩アーマーは軽くて丈夫なシールドと一体型。
重いボディをスピーディに動かすため、体の各所に小型のブースターを備える。

マンガではバトルスナイパーとコンビで何度も登場する。
SDR-Vから話は逸れるが、SDR006から次のSDR0010までに、七人の超将軍編から12種がラインナップされている。この弾で爆流と鉄斗羅が登場したことで、ついに超将軍を七人並べることができ……ないのだ。
この頃、SDガンダムガシャポンは、無彩色塩ビ本体とプラパーツ構成のSDRの他、彩色済み塩ビ人形のフューチャーブームコレクションが展開されていた。
七人の超将軍編はどちらのシリーズにも収録されたが、千力頑駄無だけはフューチャーブーム側のみに登板。このサイズで七人並べたい人はそちらも探さねばならない。

➌ライトニングR & ブレストキャノン

1995年1月発売のSDR0010スペシャルに登場

ライトニングガンダムR

SDR No.107 マンガでは第5弾だが、商品ミニブックではSDR-V第6弾。
飛行機形態に変形できる姿で、おデコが広いデザイン。
防御力は落ちるが、スピードが向上した空中戦用スタイル。
塩ビ人形の変形は、うつぶせに寝かせるだけ!変形してなry
パンツァーもライトニングも目をつぶることで、変形時に見える位置が変わるのだ!

エンジン音がうるさい近所迷惑仕様。
背中の飛行ユニット「ライトニングチャイルド」は分離して飛ばすことも可能である。
頭部のレーダー兼用ウィングには、ガンダムモードでは敵を狙いにくそうな機関砲を備える。
必殺技は、超音速で飛行し、その衝撃波と共に鉄拳を叩き込む「ライトニング・サンダーボルト」。

ボディカラーはシルバーだが、ベストセレクションの見本では白色で塗装されている。

ブレストキャノンガンダム

SDR No.106 SDR-V第5弾
Cガンダムが変身したパワータイプの一撃必殺型ガンダム。
どう見てもオカマだが、本人曰く「ちょっと女っぽいだけ」らしい。
好きな食べ物はチョコレートパフェ。

胸には大火力の必殺武器キャノンブレスターを備える。
その威力は一撃で各ガンダムたちを倒すほどである。が、ギャグマンガなので、レギュラーキャラは黒焦げにされながらも何度も復活している。
肩アーマーにはキャノンブレスター用のエネルギーを増幅するパワーチャージャーが内蔵されている。
頭部のマルチプルセンサーはカッコいい男の人とおいしいケーキ、悪人も見逃さないアンテナである。

Rガンダムに惚れ、登場以降ずぅーとRガンダムに付きまとっている。
料理の腕前は、アニメでよくある食べたら死にそうクラスで、料理から漂う臭いは飛ぶ鳥を落とし、生えている草花が枯れるほど。
しかし、まともそうなケーキをつくってきた場面もあるので、全部が全部だめというわけではないようだ。
歌はヘタクソで、Rガンダムをダウンさせ、草花もひん曲がるレベル。
感情的でしつこいキャラクター。
この弾も付属プラパーツがすべてメッキ仕様である。

➍スターフリートR & X-10

1995年4月発売のSDR0011に登場

スターフリートガンダムR

SDR No.109 SDR-V第7弾
Rガンダムの宇宙仕様。
スタートレックに登場する宇宙船エンタープライズ号っぽい形態に変形できる。

武装は胸の原子核破砕砲プロトンサンダー。恐るべき破壊力らしい。再登場話ではガンダムX-10をこの一撃で倒すシーンも見られる。
盾のエンタープライズシールドは変形時のノーズになり、敵機に体当たりもできる。

頭部アンテナは広い宇宙をくまなく探る超次元ソナー。
両翼はミノフスキードライブエンジンで、亜光速で宇宙を駆けられるが、V2のような光の翼を出せるかは不明。
肩アーマーには、星から星へ一瞬で移動できるジャンプドライブシステムを内蔵する。

ちなみに、1995年は「スタートレック:ヴォイジャー」の放送や、映画「スタートレック ジェネレーションズ」が展開されていた時期である。

ガンダムX-10

SDR No.110 (SDR-V8)
SDガンダム10周年の記念キャラクター。
絵柄はどれも同じだが、1995年の外伝スペシャル 伝説の騎士たち No.40裏面や、SDガンダム アルティメットバトル vol.3 No.177(SDRではなくSDV枠)など、カードダスにも登場している。
SDR-Vの一体でもあり、商品ミニブックではSDR-V8とあるが、情報局ではノーカウントでナンバーが続いていく。

Xガンダムが変身した姿で、SDガンダム各ワールドの正義の魂が集結した戦士。
性能もパワー・ディフェンス・テクニック・スピードの全てが最強レベルと自称している。
武器は、自称「その気になれば星ひとつふっとばせる」銃のエックスボンバー。

代表的な各ワールドのガンダム魂がボディの各所をスピリットヘッドとして飾っている。
頭部はノーマル、胴正面はコマンド、右肩は騎士、左肩は戦国、背面右はガンボイジャー、背面左はガンドランダーの印である。

気まぐれな性格の持ち主で「気がむいたときだけ」SDRワールドを守ってくれる。

➎ドリルアドベンチャーR & ストーム

1995年7月発売のSDR0012に登場

ドリルアドベンチャーガンダムR

SDR No.120 SDR-V第8(9)弾
SFにある地底潜航マシン的ドリルガンダム。
サンダーバードやウルトラマンシリーズ、ゲッター2など、こういったドリルを持ったマシンの地底潜航描写は珍しくないが、現実世界のシールド工法や、トンネル工事の手法を知っていると、とても非現実的なものに見えるのが、このドリル。
そんなマンガ世界らしいバリエーションのガンダム。

武器は肩アーマーのメインドリル兼必殺武器のラムショルダー。必殺ドリルアタックではドリルを回転させてショルダータックルをかける。
両手に持つチェーンブレードは、恐ろしい斬れ味らしい。タンク形態ではウイング状に背面に装備する。

足のマッハキャタピラは地上をマッハで走れるらしい。
ドリルタンクモードは全部で7本のドリルを前方に向けて地中を移動できる。この形態で、「ドリルアドベンチャー!!」と叫びつつ敵に突っ込む大技もある。

ストームガンダム

SDR No.121 SDR-V第9(10)弾
Oガンダムが変身した姿。後発のガンダム00という作品に同名ガンダムがいるが、こちらが先。
ゼクターと同じスペースメイツの一員。スペースメイツを再結成すべく。仲間を探している。
スペースメイツがどんなものか、なぜ解散したかなどは不明。
両肩と背中に同一のパーツを装着する珍しいデザイン。

武器はコスモランサーDS9。
明かされていないが、9つの秘密機能があるらしい。
自身の踊りとシンクロさせることで、強力な電磁嵐「ディープスペース・ストーム」を起こせる。

頭部のコスモアンテナはスペースメイツ母艦「ブルーマーク号」とリンクしており、すぐに呼び出せるそうだが、劇中には一度も登場していない。

ダンスは上手だが、歌はヘタクソ。
気分屋でモノスゴク飽きっぽいキャラクター。

➏ヘリファイヤーR & ブレイザー

1995年10月発売のSDR0013に登場

ヘリファイヤーガンダムR

SDR No.128 SDR-V第10(11)弾
超低空を無音飛行できるヘリコプターモードに変形可能なRガンダム。

肩後部ウイングには気合で命中させる超ホーミングミサイルを装備。
肩前面のブーストローターはヘリ形態時に脚部へ装着、一瞬でマッハのスピードにターボ加速できる。

ブレイザーガンダム

SDR No.129 SDR-V第11(12)弾
Bガンダムの変身した形態。
歌うのが大好きで、丈夫な喉を持つ。

両肩のヴォルテージチャージャーは熱くアツく歌い続けることで自身のパワーヴォルテージを高める機構を持つ。
背面のウイングスラスターには大音響スピーカーを内蔵する。
盾のギガシールドにもスピーカーを内蔵。
手持ち武器のエコーランサーにはマイクを内蔵、戦闘中にも熱唱できる。
頭のトサカ「ブレイザータスク」は正面に向けることができ、極限まで高めたパワーを集中し、ビームサーベルのような輝く剣にできる。ここから繰り出される必殺技のハイ・ヴォルテージ・スラッシュは時空すら切り裂く。

普段は丁寧な口調でクールを装うが、自分を抑えられなくなると一気にキレてガラが悪くなるキャラクター。

➐スーパートレインR & ヴァルシーザー

1996年1月発売のSDR0014に登場

スーパートレインガンダムR

SDR No.136 SDR-V13
SLのパワーと新幹線のスピードを合わせ持つトリプルトレインモードに変形できる。

トレインモードは線路がなくても根性で走行が可能。
アンテナのウルトラパンタグラフで空気中の電気を集めてガッシュガッシュと走るため、蒸気機関車のように煙を出さない。
機首にはスーパー除雪ブレードを装備する。

ショルダーユニットは分離しての自走が可能だが、走って行ったきり帰ってこない場合が多いらしい。
大列車砲 スーパートレインバスターは進路上に障害物があろうとも木端微塵にする。

ヴァルシーザーガンダム

SDR No.137 SDR-V12
ガンダムVが変身した姿。
昼間は大会社の社長、夜は正義の戦士をやっている。
SDR世界で一番の金持。
1995年の映画「バットマン フォーエヴァー」のバットマン的なガンダム。

頭部アンテナ「クラブセンサー」は超音波を出して障害物を探知できる。
ショルダーブースターにはサイレンサーが付いており、音もなく飛び回れる。
肩アーマー後ろには「クラブシザース・ウイング」を装備。敵を掴むハサミにもなる翼である。
手持ち武器には自動追尾システム内蔵のスピアガン「スマート・グラップラー」を持つ。
クラブシザース・ウイングとスマート・グラップラーは組み合わせるとサポートメカになる。このパーツは塩ビ人形でも合体させられる。

夜中ずっと起きているので、昼間は眠いらしい。

➑ウインドバイクR & メタルゾード

1996年4月発売のSDR0015に登場

ウインドバイクガンダムR

SDR No.144 SDR-V14
コミックボンボンで募集された読者デザインから誕生したRガンダム。
三輪型のバトルバイクに変形する。

各駆動部はマグネットコーティング済み。
体にはV8核融合エンジンを搭載し、最速まで0.015秒で加速する。
肩にはバイクモード時後輪となるブーストホイールを装備。ガンダム時には高速ダッシュする高性能ブースターとして機能する。

武器は肩部にマウントするビームバズソーカノン。肩装着時はビームカノン、接近戦時は手に持って回転ノコギリとしても使える武器。バイク時は前輪となり、アスファルトをえぐりながら走行する。

必殺技はオオカミ状の衝撃波をまといながらフルスピードで突撃する「ソニックウルフ」。情報局では見られないが、ボンボン袋とじ内でメタルゾードに攻撃をかけるシーンが描かれた。

ガンダムメタルゾード

SDR No.145 SDR-V15
Mガンダムが変身した姿。
モアイ像のような左肩が特徴的。
スピードは遅いが、高い防御力を誇る。

全身の鎧は古代金属コダイキャスト製で、ガンダニュウム合金にも引けを取らない強さを誇る。
肩や背中にある神面はそれぞれ頭脳としても機能し、一度に複数のことを考えられる。

古代の神様「鉄魔神一族」の生き残りで、大激怒すればSDR世界を滅ぼすくらいの超パワーも秘めているらしい。
読者から送られてきた多数のRガンダム変身デザイン。中にはウ○コガンダムRなんてのもあったのだとか。
この弾ではカプセルの中に、ここまで登場したSDR-V系16キャラいずれかのミニカードが同梱された。表面は商品ミニブックと同じカラーイラスト、裏にはパワーパラメーターなどのデータが記載されている。
これまでの商品はキャラによって手持ち武器用の穴が拳にあるものとないものがあったが、本弾以後は組み換え遊びを考慮してか、全キャラ両手にパーツ接続用の穴がある。

➒サブマリンR & ギガバスター

1996年7月発売のSDR0016スペシャルに登場

サブマリンガンダムR

SDR No.153 SDR-V17
潜水艦に変形できる水中戦闘仕様のRガンダム。

両肩にはバトルシップガンダムRよりも強力なメガプラズマブチ水中モーターを搭載している。

武器は電磁モリのハープーン・ショット。
サブマリンモードの機首には敵を噛み砕く電磁牙「ジョーズクラッシャー」を持つ。
背面には6つの魚雷発射管を装備する。

ガンダムギガバスター

SDR No.152 SDR-V16
Gシティを守るガンダム。
情報局では変身前の姿も登場した。

両肩には対空対地、水中へも攻撃できる3連装砲のパルサーカノンを装備。額のターゲットセンサーと連動して遠くの敵も狙い撃つ。
胸には4連ブレストバスターを持つ。
両手に持つマグナムトンファーは接近戦以外にも、両肩のカノンの替わりに装備することで、ビームカノン兼補助ブースターとしても機能する。

➓スピードレーサーR & スカイハイ

1996年10月発売のSDR0017に登場

スピードレーサーガンダムR

SDR No.161 SDR-V18
レーサーモードに変形するRガンダム。
変形時に腕を正面に付け替えるが、塩ビ人形では腕全体がプラパーツという珍しい構成。

額のアンテナにはマイク・ウェーブ カーナビシステムを搭載。
ショルダーマフラーからは煙幕を吹きだすこともできる。
地雷を踏んでも爆発する前に走り切るくらい速いらしい。
必殺技のマッハブレイクは自分の車体に傷がつくので使わないのだとか。

スカイハイガンダム

SDR No.160 SDR-V19
青と白のカラーリングにトサカという、パッと見ブレイザーガンダムに似た印象を受けるガンダム。
装甲は紙のように薄くて弱いスピード重視・回避型。
速く飛ぶことで自分は輝くと信じきっているスピード狂。
エネルギー補給を忘れて墜落することもよくあるとか。
とにかく速く飛ぶことで幸せを感じている。
トサカのスピードセンサーで速そうなやつを見つけてはレースを挑む。

武器は空中でもバランスを崩さず使える無反動ビームバズーカと、何でも斬れるらしいが命中したことのない高周波ブレード スラッシュバイパー。

決着はつかなかったが、レースではスピードレーサーRよりも速いシーンがある。

⓫パラボラR & クリスタルZ

1997年1月発売のSDR0018に登場

パラボラガンダムR

SDR No.169 SDR-V21
東宝怪獣映画でお馴染みのメーサー車っぽいものに変形できる姿。
本来は怪獣退治に実力を発揮するとかしないとか。

左肩のリフレクターシールドはあらゆる光線兵器を反射、数倍にして相手に跳ね返すことができる。
両肩には二連装超音波砲の集束メーサー砲を装備。
必殺武器の「メーサー殺ガン光線砲」は敵ガンダムを殺してしまうらしい。
劇中ではパラボラタンク形態時にリフレクターシールドで「必殺ビームがえし!」を披露している。

頭部アンテナには超音波センサーを搭載。敵の攻撃を跳ね返す時に方向や反射角を割り出す。
タンク形態用に8輪のタイヤを持つが、イマイチ走行性が良くないらしい。
名前はマンガ登場時がパラボラタンクガンダムRとなっているが、商品ではパラボラガンダムRである。

ちなみに発売された1997年1月は、平成のゴジラVSシリーズは95年12月~のデストロイアで終了し、1996年12月~平成モスラシリーズが展開されていた時代である。

クリスタルガンダムZ

SDR No.168 SDR-V20
ボンボン読者アイディアのガンダム。
クリスタルシティに登場し、Zエンブレムで変身したガンダムの姿。
名前は出てこないが、劇中には変身前の姿も登場している。
ZエンブレムだからガンダムZかと思うが、ゼクターガンダムがガンダムZなので、エンブレムと名前が全員一致するものではないのか、謎が深まるところである。

はっきり言って弱いノーマルモードから、クリスタルパワーを受けて全身にクリスタルアーマーを展開させたZモードに二段変身する。
といっても、商品でいうとプラパーツを付けない状態がノーマルモードなので、変身と言うよりアーマーの有無という感じが。
透明なクリスタルアーマーは、この弾から登場したクリアープラパーツが、このガンダムのためにあると言ってもいいような設定。
しかし、商品に付属のプラパーツはクリアーとは限らないので、金メッキとかが出ることもある。

Zモードで装備するクリスタルアーマーは、あらゆるレーザー兵器を屈折させ無効にしてしまう。さらにミサイルなんかじゃ傷一つ付かない優れもの。
しかし、自身が放ったビーム攻撃をパラボラRに返されてダメージを受けるシーンから、その性能設定には疑問を感じる。

商品には剣が付いているが、設定の記述は特になし。
武器は、よほど強い相手にしか使わないのだとか。

必殺技は拳から繰り出す「クリスタルマグナム」。
無数のクリスタルが打ち出され、相手を水晶柱の中に封じ込める。
しかし、閉じ込められたRガンダムは、中から水晶を舐めることで脱出しているあたり、水晶の原料が食べられるものなのか、水晶を食べられるRガンダムが変なのか。
Rガンダム自体は無事なあたり、大きなダメージを与える技ではないみたい?

劇中では最後に、全エネルギーをビームにして、体全体で打ち出す大技「シャイニィアタックル」も見せている。
プラパーツに無色のクリアータイプも加わっている。

⓬フライングソーサーR & インベード

1997年4月発売のSDR0019に登場

フライングソーサーガンダムR

SDR No.177 SDR-V23
物理法則を無視した不思議な飛び方ができるUFOモードに変形できるRガンダム。

体にある緑色の模様箇所はエネルギーをつくりだすプラズマコンバーター。
頭部前側には空中に浮かんだまま静止したり、光速で飛んだりできるミステリアスジェネレーターを搭載する。

武器はガンダムモード胸部に、エネルギーを増幅して一気に放出する、必殺「プラズマチックビーム」を放てるブラストチャージャーを装備。
背面にはUFOモードで使える唯一最強の武器、連射熱線プロミネンス・ストライクラピッドファイア―カノン(略してプロミスカノン)を持つ。

インベードガンダム

SDR No.176 SDR-V22
丁寧な物腰だが、やることは凶悪な宇宙ガンダム。
1996年の映画「インデペンデンス・デイ」に出てくるエイリアンを連想させるデザイン。
色付き画では本体色が紫っぽいけど、商品彩色見本は黒塗り。

ガンダムスタイルの御挨拶モードから、額飾りを背面に、背面バインダーを正面に付け替えた、絶対侵略モードと呼べるスタイルへ変身できる。

ガンダム時の手持ち武器はキャプチャーランス。これでガンダムたちを捕まえては実験しているなんて噂があるとかないとか。
情報局の解説にはないが、商品では銃も付いている。
背面ファングバインダーの両サイドに付いた爪も武器として使える。

このバインダーを正面にした絶対侵略モードでは、目から怪光線を発射することができるうえ、前からの攻撃を完全に防ぐ宇宙バリヤーまで展開できる。
しかし、背面は防げないようで、後ろに回り込んだRガンダムに倒された。

⓭20thアニヴァーサリーR



1997年8月発売のSDR0020に登場

20thアニヴァーサリーガンダムR

SDR0020 No.183 SDR-V第24弾
20thはtwentieth。SDR20弾記念ガンダム。 Rガンダムが今まで奪ってきたパーツを一度に装着したスタイルで、Rガンダム最強モードのひとつ。情報局内で他の最強モードは描かれていないが、なんでもありの世界なので、今後新たな最強設定が作られるかもしれない。

歴代ライバルの特殊能力もバンバン使用できる。
強力なパワーのため、他の変身と違い、2分40秒しか姿を保てない。
強力なライフル、レーザーを受け付けない装甲、乗っかって空を飛べるバックパックなどを装備している。

ちなみに、名前の表記がガシャポンミニブックでアニヴァーサリー、書籍でアニバーサリーとなっている。

⓮アサルトファイターR & ダークフォース

1997年8月発売のSDR0020に登場

アサルトファイターガンダムR

SDR No.185 SDR-V25
映画「スター・ウォーズ」に登場の宇宙戦闘機 Xウイングっぽい形態に変形できる姿。

両肩に、爆発的な加速力を生み出すボンバーエンジンと、X字型可変翼を持つ。
翼の先端には、一分間に300発以上の高エネルギー弾を撃ち出せるビームマシンガンを計4門備える。

ダークフォースガンダム

SDR No.184 SDR-V26
宇宙侵略攻撃機モードに変形できる。
映画「スター・ウォーズ」のダースベイダーみたいな姿のガンダム。
劇中ではスコースコーという効果音も各所で入っている。
ちなみに、これが発売された1997年は、スター・ウォーズ エピソード4,5,6の特別篇が公開された時代である。
変形後の姿も映画に登場する銀河帝国のTIEアドバンストっぽい。

実は悪の帝国の偉い将軍だったが、大きな失敗により、帝国を追放。
今はむなしく宇宙を一人旅している。
自称「剣の腕は宇宙一」だとか。
インベードガンダムとは友達という設定もある。

頭部のフォースセンサー付ヘルメットを取ると死んでしまう。

両肩に持つフォースシールドは、マント、ウイング、ビームガン能力を備えている。
その防御力は、サテライトキャノンさえ跳ね返すのだとか……。
劇中では、攻撃機モードで4門のビームガンを使用するシーンが描かれている。

手に持つ専用ヒートサーベル「ダークセイバー」は、先端からレーザーも発射できる。
攻撃機モードでは頭部に装着している。

⓯ブースターR & フリーズ

1997年12月発売のSDR0021に登場

ブースターガンダムR

SDR No.193 SDR-V28
SDRシリーズのラストナンバーに当たる商品。
スターフリート、フライングソーサー、アサルトファイターに続く、4回目の宇宙ネタRガンダム。
アポロ計画のサターンロケット風宇宙船形態、ブースターモードに変形する。

右肩にヒートサーベルが付いたアポロショルダー1、左肩にビームガンが付いたアポロショルダー2を装備。
しかし、位置的に使いにくそう。
「ボイジャーストライク」は1と2を合体させて超高速で発射する大技。
ただし、一発撃つと飛んでったまま帰ってこない。
劇中ではこの技でフリーズガンダムを撃退している。

頭部アンテナは大気圏内での安定翼を兼ねるスタビライザー。
脚部はブースターの塊になっている。
背部にはエネルギーがぎっちり詰まったハイパーぶっとびプロペラントを持ち、カラになったら切り離す。

フリーズガンダム

SDR No.192 SDR-V27
ガンダム世界ではどんなものを"ハゲあたま"と呼ぶのか不明だが、「やーいハーゲハゲ」といじめられ続けた彼が、逆襲のために全てを凍らせる「フリーズアーマー」を開発・装備したのが、このフリーズガンダム。
1997年の映画「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」に登場するMr.フリーズを連想させるデザイン。
鍛えた肉体とハゲた頭を持つ。

劇中で二段変身とあるように、クリスタルガンダムZのように追加アーマー装着前と装着後の姿がある。変身前の姿と名前は描かれていない。

追加アーマー装着前のノーマールモード両肩に、冷凍砲フリーズキャノンを持つ。
二段変身後の肩アーマーには、フリーズキャノンの冷凍ビームを数百倍に増幅し「超フリーズビーム」として発射する、メガフリーザーとフリーズビーム発射口が搭載されている。
手には様々な動物を凍らせられるうえ、カキ氷まで作れる、冷凍光線銃スレーブガンを持つ。
頭部アンテナは温度センサーで、0度より高い温度は許せないらしい。

熱いものが苦手な猫舌。
好きなカキ氷は宇治金時。
この弾のプラパーツバリエーションには蓄光タイプが加わっている。

なお、特に告知もなく、この弾を最後にSDRは終了してしまう。

⓰ソードマスターR

2012年3月発送(2013年3月再販発送)のカードダス SDガンダム アルティメットバトル vol.3に登場。

ソードマスターガンダムR

スダ・ドアカワールドの十二神が一柱「ストリームカイザー」の力がRマークに輝き、聖剣の力を宿したRガンダムの姿。

今のところ、ガシャポンで立体化されていないRガンダム。
他の変身Rガンダムと違い、Rガンダム全体がビークルモードにならず、本体から分離したアーマーが大剣「聖剣エクスカリバR」に変わるギミックを持つ。
SDRベストセレクション
1997年6月に発売された特別弾で、SDR-Vのみ10体がラインナップ。
特筆すべきは、これまでの再販ではなく、新金型による別造形ということだろう。サイズが全体的に小さくなっているものの、モールドの彫りなど、凹凸がよりくっきりした造形となっている。一部のキャラは塩ビだったパーツがプラ製に変わっており、本体も全キャラ両手にパーツ接続穴が追加されている。
ディテールの他に、彩色見本のカラーリングも変わっているため、色の参考資料としても見逃せない。
プラパーツは、無色クリアーや赤・青のカラータイプなので、メッキオンリーで塗装がしにくかった一部のキャラにも塗装がしやすくなったと言える、かもしれない。

「SDR0020」や「SDガンダム聖伝 クエストⅢ 魔術師への道」における20thアニバーサリーキャンペーンB賞として、塩ビ本体を無色クリアー、プラをクリアーブルーにしたバージョンも存在する。
その他のキャラクター
SDRはSDR-V以外にも、デザインコンテスト優秀作をはじめ、立体化の珍しいアイテムが多く存在する。

阿修羅大将軍や千生鬼羅阿、ガンボイジャー系、真駆参大将軍に闇帝王、勇者エックス、月影頑駄無などなど。読者デザインからは、ヴァルカンランダー、戦神将軍、ネオスライド、バーニングガイスト、100Rがつくられている。 ネオスライドやバーニングガイストは、後にSDガンダム外伝シリーズ内に登場した。
ガシャポンオリジナルバリエーションで、GXの空戦強化型が登場する。

左上写真は100R(センチュリーアール)ガンダム、
右上写真はG.O.V.(ガシャポン・オリジナル・バリエーション)ガンダムX空戦強化型。
100RはSDR塩ビ人形の100番目の記念キャラ。名前にRとあるが、Rガンダムではない。どちらのキャラも、R情報局の主役を狙い、まんがに登場した。
塩ビ人形
パンツァーガンダムR(左SDR008版、右ベスト版)
バトルシップガンダムR(SDR009版)、サブマリンガンダムR
ゼクターガンダム(ベスト版)、ライトニングガンダムR(ベスト版)
ストームガンダム(左SDR0012版、右ベスト版)
クリスタルガンダムZ、ガンダムX-10(ベスト版)
クリスタルガンダムZ(ノーマルモード)
スターフリートガンダムR(ベスト版)、ウインドバイクガンダムR
ダークフォースガンダム、アサルトファイターガンダムR
インベードガンダム
他紹介サイト
ガシャポン図鑑
 自販機台紙、SDR15ミニカード表面、ベストセレクションクリアー版の紹介
yu-yuz ガンダマ 様内記事
 SDRシリーズ紹介
城西ドンガルドン
 SDガンダムR ベストセレクションの紹介(2012/03/03記事)
mittyの自由気ままなBlog
 (2007/03/10記事)
なななな、
 (2007/02/23記事)
さぁ、お前の積みを数えろっ!
 (2011/03/07記事)
あとがき

カードダス アルティメットバトルにも忘れられずに出番があったのは嬉しいところ。
さらに立体や書籍でも、新しく特集商品が出ると良いのだけど。
塩ビ人形の三面図や情報局の完全収録とか、新規立体化や復刻とかないだろうか。
参考資料
講談社 コミックボンボン
講談社 SDガンダムR ガシャポン大図鑑
バンダイ ガシャポン SD-R
バンダイ カードダス アルティメットバトル vol.3


upload 2014-05-25 (2014-09-25 加筆)
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